夜寝る前に観たんですが、しばらくは怖過ぎて手の震えが止まらず、
「寝る前に観たのは失敗だったかな」
と思いました(笑)。
(画像は映画.comより引用)
あらすじなど
原題:HUSH 2016年 1時間21分
人里離れた森の中に移り住んだ 耳の聞こえないライター。
ある日、覆面をした殺人鬼が窓の外に現れ、命をかけて立ち向かうことに…。
(Netflixより引用)
キャスト:
ジョン・ギャラガー・Jr.(男)
ケイト・シーゲル(マディー)
マイケル・トルッコ(ジョン)
監督:マイク・フラナガン
感想(ネタバレあり)
オススメ度:3
ゾンビものは好んで観る私ですが、こういったホラーが苦手なので、序盤から心臓ドキドキバクバクで何度途中で観るのをやめようと思ったことか(笑)。
何でしょうね、ゾンビが人を襲うのって、ただの食欲とか生存本能の名残からだと思うし 純粋だからある意味可愛いんですよね。
でも人間が人間を襲うって、“思考”があるから怖いんですよ。
必ず、その行動には理由があるはずなんだけど、それが全く分からない時の恐怖たるや…
例えばゾンビなら“食欲”、人間なら“怨み”“嫉妬”まぁ色々あると思うんですが、人が人を襲う動機って“快楽”の為ですよね…それとも自身の“信条”か、その両方か。
しかもこの映画のシリアルキラー(以下“男”とします)、本当に目的とか謎なんですよ。
例えば『13日の金曜日』のジェイソンは、数が勝負!みたいに次から次へと襲いますよね。
でもこいつは違う。
主人公のマディーを仕留める為に、執拗にちょっとずつジワジワと攻めていく…
やろうと思えばいつでも家の中に押し入れるのに。(というかずっと家の周りをウロウロしてる?(笑))
でも映画の序盤では、サクッと主人公の友人の息の根を止めている…
何故??
考えられるのは、『マディーの耳が聞こえない』ということに関係してるということ??
それで男がマディーに興味を持った、ということも考えられますが…
うーん、なんとなくこれは製作陣のご都合主義による展開かな?
と思っちゃいました。
でね、その友人が男にクロスボーで襲われたりして主人公に助けを求めてるんだけど、彼女は耳が聞こえないから どんなに叫んでもドアを叩こうとも気付いてくれないシーンがあるんですが…
いくらなんでも気付かなすぎじゃない!?
いや凄く怖いシーンなんですが、さすがに突っ込みたくなりました!
後ろを見てるならともかく、めちゃくちゃ正面で繰り広げられてるし…
そもそもドアを叩いた振動とかちょっとした視覚情報でも気付くものなんじゃないですか!?
現に最初の方のシーンで、家に取り付けてある防犯アラームの音量を最大にしてある理由として
「こうしてあると音の振動で気付くから」
とマディーもちゃんと言ってますしね。
そこはもうちょっと違った演出だったらもっとリアリティが出たのにな~と、ちょっと残念でした。
でも!
途中、家の床下に身を潜めて床に手をあてて、振動で男の歩く様子を感じて“探って”いた演出はすごく良かった!
あとは最後のあたりにも、耳が聞こえない彼女のデメリットにより危機に…
しかしメリットを生かし形勢逆転!
みたいなシーンも、凄く“聴覚に頼れない分どうするか!?”っていうテーマのこの映画ならでは!って感じでスカッとしましたね。
それと忘れちゃいけないのが、彼氏(観てる時はただの隣人かと思ってた)のジョン!!
なんやこの人!?
めっちゃイケメンだしガタイよくて鍛えられてるし、何より洞察力すごすぎやろ!?
本当にこの人が何者なのか気になってちょっと調べたんですが出てきませんでした…
もし情報をお持ちの方いらっしゃれば教えてください(笑)。
私の想像ですが、警察官や保安官みたいな職業じゃないかと思いますが、CIAやFBI、シークレットサービスなんかもありそうですね。
軍人はまたちょっと違うかな~、とにかく“不審者”を見抜く力がすごいな~っと思うし…
そうそう!!気になるといえばこの犯人ですよ!
彼の情報が全く映画の中にヒントとしても出てこない!
唯一ちょっとだけ分かったのは、彼の武器であるクロスボーに、キズが13本付けられていたのを主人公のマディーが見て、
「ハッ…!」
としてるんですよ。
それは『13人やった』ってことなのか、それとも彼女の過去に何か関係があるのか…
いやいやそんな伏線なかったし、多分13人、っていう線が濃厚なような気がします…。
“男”が何の為にあそこまで執拗にマディーに狙いを定めていたのか?
彼の過去とは?
どうしてそんなことに?
謎だらけでその日はなかなか寝付けなかったし、こういうのが一番怖いですね。
最後に
色々突っ込みどころはありましたが、全体的に物語の序盤から最後までずーっとドキドキハラハラで、手に汗握るどころか震えるぐらいに怖かったし、主人公に「頑張れー!」と応援しっぱなしで、退屈することなく面白かったです。
1時間20分と短い時間の中に、余計なものは入れずに二人(+二人?)の息もつかせぬ攻防がギュッと詰め込まれていて、更に『主人公の耳が聞こえない』という点がスリルを高めて、この映画を特別なものにしていると思います。
でもまぁ…個人的にはこの手のサスペンスホラーはしばらくいいかな…
怖いので(笑)。
ではまた。
ちなみに、ちょっと怖い映画レビュー、他にも書いてます。
kanon-snowwhite.hatenablog.com