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英語・スペイン語学習、育児、本や映画、ドラマのレビュー、趣味、日常のことなど とにかく書きたいことを日々書いていくブログです

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『ブラック・サマー:Zネーション外伝』シーズン1を観た感想。「ゾンビ好きな人は是非観て!休む暇のないスリルと臨場感もハンパない」

どうも~、かめのです。

 

久々に興奮できる、一気観しちゃう中毒性のあるゾンビドラマを見つけちゃいました!

 

ゾンビものが好きな人なら絶対観た方がいい

です!

とにかくクオリティの高さがマジで凄い。

大満足してもらえると思います。

 

では早速レビューしたいと思います!

 

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( 画像はNetflixより引用)

 

https://youtu.be/tQA1omPJN24

(予告編動画です)

 

 

 

あらすじなど

 

2019年

 

あらすじ:

ゾンビが猛威を振るい、終末を迎え始めた世界。

愛する者たちとの再開を果たすため、見ず知らずの者たちが力を合わせて決死のサバイバルに挑む。

 

出演:

ジェイミー・キングジャスティン・チュー・キャリー、クリスティーン・リー

 

原作・制作:

カール・シェイファー、ジョン・ハイアムズ

Netflixより引用

 

 

本ドラマは『Z-ネーション』というアメリカのドラマの前日譚で、Netflixオリジナルドラマです。

 

ちなみに『Z-ネーション』は5シーズン出て完結していますね。

Netflixでも今のところ4シーズンまでは観れますが(2019年5月1日現在)、DVDも出てます。

 

 

『ブラック・サマー:Z-ネーション外伝』を観た感想

  

オススメ度:5

 

 

本作を観た経緯:Z-ネーションは途中までハマってた

 

「『Z-ネーション』…シーズン3の途中までは観たけど、シーズン2あたりでダレてきたんだよなぁ…観る気が起きない…」

 

という理由でシーズン3の途中までは観たんですが、それ以降パッタリ見ていません(^^;

 

しかし、私的にはシーズン1は凄く面白かったです!

 

登場人物が段々強くなっていって、単なるサバイバーから“戦士”になっていくんですよね。

 

でも…段々、話が突飛な方向にいってしまったように感じてしまい。

 

特に私の大好きなスナイパー、10Kがおかしくなってしまってからは、興味がなくなってしまったんですよねー。 

10Kが元の彼に戻ったのかどうかは、最後まで観てないので未だにわからず。

 

しかし!!

ふとNetflixをチェックしてたら、何やら新しいゾンビドラマが配信されてるじゃないですか!

 

それが本作『ブラック・サマー:Z-ネーション外伝』です。

 

 

話の進み方が独特

 

10人ぐらいいる登場人物それぞれの視点から、細かく区切って場面場面で切り替わり、シーン毎にタイトルまでついてるストーリー展開。

 

この登場人物がなんとかピンチをくぐり抜けた!

やっと一息つける…

 

…と思ったらまた 別の登場人物が絶体絶命になり、

 

「こんな状況は絶対に嫌だ!(ビートたけし調)」

 

っていう状況を切り抜けたら また別の登場人物のピンチなシーンに…みたいなね。

 

だからダラダラせず、飽きないですね…

飽きないというか、むしろ

ずーっとドキドキハラハラして目が離せない!

一気観しちゃう!やめられない!(笑)

  

つまり中毒性があるんですよ。

「これこれ!この感覚!待ってました!」

って感じです。

 

 

このドラマの魅力を語らせてください

 

ウォーキングデッドやZ-ネーションも同じですが、登場人物がそれぞれ修羅場をくぐってきてるから、段々心身ともに強くなっていくんですよ。

その成長するさまも丁寧に描かれているのも魅力ですね。

 

といっても、ダラダラした心理描写はありません。

とにかくスピード感、臨場感がすごいです、ヤバイです、ハンパないです(語彙力

 

で、撮り方も独特です。

 

全力疾走で逃げるシーンなんて、カメラマンも一緒に走ってるのか、ガッタガタに揺れます!

(あ、でも『カメラを止めるな!』もそうでしたね)

 

自分も一緒に走って逃げてる感覚に陥りましたね…

私なんてずっとスマホで観てたのにそんな感じですよ。大画面で観たらどうなっちゃうのw

 

そして それでいて結構、淡々としてる撮り方の時もあって、気が抜けない。 

他のドラマだったらもうちょっと削っちゃうようなシーンも、ずーっと見せちゃう。

 

嫌~なシーンから なかなか切り替わらないし、 ある意味地獄ですよ(笑)。

 

 

リアル鬼ごっこ』って映画があったと思うんですが、観たことはないんだけど

 

「ゾンビとのリアル鬼ごっこみたいだな~」

 

なんて、追いかけられて全力疾走したり かくれんぼしたりするシーンを観ていて思いましたよね。

 

 

「ん?」って感じるところもある

 

ただ、そういうストーリー展開だからか、始めはキャラを把握するのがちょっと難しかったですかね。

 

特に最初の頃は、2話→1話に戻ったりして、行ったり来たり確認しながら観たりしてました。

(私が飲み込みが悪いせいかも)

 

それから、親近感を覚えるキャラno.1、多分韓国系の、勇気もあるしサバイバル能力も高い女性“サン”。

 

サンの『英語しゃべれない感』に納得いかないのは私だけですか?(笑)

リスニングはほぼ出来てるのに、スピーキングが殆ど出来ない、ってそんなことある!? 

それだけリスニングが出来るなら、もうちょっと喋れるハズじゃあないですか?…と。

(ハイ、リスニングが出来なくて悩んでる者のひがみですw)

 

あと、主要人物以外、なんでそう出てくる人出てくる人が皆 気味悪いのか…ウォーキングデッドもそうだけど。

 

この世界になって急に気味悪くなったのか?

本性が出た系??

 

それとも、そういう人たちだからこそ生き残れるのか?

 

…まぁそこを追求するのは無粋ってもんですね。

 

 

最後に

  

本家『Z-ネーション』は超人みたいな人がいっぱい出てくるけど、このドラマはその前日譚で ゾンビ世界が始まったばかりの設定だからか、皆 普通の人ばかり。

 

観ててめちゃくちゃ はがゆいから、それがより一層恐怖を増幅させますね。

 

これからが楽しみのドラマだし、早く続きが観たい!!

 

ホント待ちきれないです、Netflixさんどうかなるべく早い配信をお願い致します(笑)。

 

 

それでは!

 

【クラス懇談会】大勢の保護者の前で話すのが苦手でワケ分かんなくなった時の話と、その対処法

 

どうもー、かめのです!

 

今日はタイトル通り、

 

「子供の小学校のクラス別懇談会で、緊張からワケ分かんなくなり 目の前にある机に向かって話をしてきました」

 

って話をしようと思います。

 

 

以前に

『ママ友はいなくても何とかなりますよ』

みたいな事を書いた記事がありましたが、

 

kanon-snowwhite.hatenablog.com

 

kanon-snowwhite.hatenablog.com

 

もう自分はそういう子供の学校関係での人間関係は過去のもの、または一旦休憩中だとばかり思っていたんですが、現在進行中の問題でしたね。

 

自分がコミュ障母ってことをまざまざと思い知らされた、っていうか再確認しました(笑)。

 

自分なりにこれからの対応策も考えてみたので参考になる方がいらっしゃれば嬉しいです。

 

 

 

 

うちの小学校のクラス懇談会はこんなです

 


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うちの小学校の懇談会は、まずメインである授業参観が各教室であり、そのあとこれは4月の頭だけですが、全体で体育館で集まってPTAの会があるんですよ。

 

今年度の役員の紹介や、昨年度の運営面の報告、承認、先生方の紹介もありますね。

 

まぁそれはただ聞いてるだけなんで、正直寝てても大丈夫です(笑)。

 

 

問題はそのあと。

 

毎回、授業参観のあとにはクラス別に希望する保護者だけ残って、担任の先生の

 

「このクラスはこんなクラスです」

「こんな状態です」

 

とか、これからの予定のお話を聞いたりします。

 

でそれが終わると 保護者が一人一人、軽く自己紹介をし、そのあとまたざっくばらんに

子供のことで皆さんに聞いてみたいこと、悩んでいることなどを話したりします。

 

 

これがまた毎回、緊張するんですよね…

 

思うに、皆の前で話をするのが得意じゃないっていう人は、こういう会に参加するのを避けてるんじゃないかと思いますよ。

 

私も、

 

「今回は入学したばかりだし参加したい!(しなきゃ)」

とか

「今回は修学旅行についての話があるらしいから聞いてこなきゃ!(しなきゃ)」

 

みたいに 自分の中で明確な理由がないと行きません(学級委員さんすみません)。

 

 

だからか、そういう自由参加の会に出席する人は全体的に“話上手”“他の保護者と話したい!”みたいな感じの人が多い気がします。

 

だからこの場合のトラップって、

 

 

そういう“話上手”“話し好き”な人ばかりの中で、そうじゃない自分が浮いてしまう!

自分はなんてダメなんだ…!

もう行きたくない!

 

 

みたいになることじゃないかな~?

って思うんですが、どうでしょうね…?

 

 

 

久し振りに皆の前で話をして、自分で自分にビックリした

 


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そうは言っても、普通に話せると思ってたんですよ。

 

でも普段、家族としか話してないので、もともとない“話すスキル”がゼロに近くなってることに気付いて、自分で自分にビックリしました。

 

 

自己紹介なんてまだいいんですよ。

緊張するったって、だいたい言うことは決まってますからね。

 

問題は『フリートーク』。

「何でも話してください」みたいなのが困る…

 

脳内での自分はお喋りだし、面白いことも言えるんだけど、現実となると全くですね~(コミュ障あるある)。

 

10人ぐらいしかいないのに、自分の番が回ってくると手に汗かいてくるし、いざ話し始めると

緊張して頭真っ白になって、何言ってるか分からなくなってくる。

 

話はまとまらないし、誰に話してるのか分からなくなって、目の前にある机に向かって話をし始める。

仕舞いには緊張のせいか呼吸がおかしくなり、息が苦しくなって…

 

そこで

「あっヤバイ」

 

と思い、話を切り上げて無理矢理終わらせましたけど。

 

…という訳で、懇談会が終わったらそそくさと帰ってきましたね(他の人は雑談してたけど)。

 

 

 

話しベタな人が皆の前で話をする時の対策法

 


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それにしても、話してて息が苦しくなるって、一瞬

「パニック症候群の一種?」

 

って思ったんですが、それよりは多分、対人恐怖症や社会不安障害の方が近いんですかね…医者じゃないので分からないですけど。

 

思い返せば、小学校の国語の授業でも、皆の前で音読していてよく同じ状態になってたなぁ…

息の吐き方が分からなくなったりね。

 

コミュ障により周りから浮いたり、ってのは普段からなんで特にもう落ち込みもしなくなったんですが、呼吸がおかしくなったのにはビックリしました。

 

 

ま、それは置いといて。

 

それだと今後困ると思うので、自分なりにこれからの対応策をあげてみますね。

 

 

皆の前で緊張するって時は、無理に長々と話そうとしない

 

必要なことをビシッと!

無駄な話はしない。

要点だけを分かりやすく!

 

…その方が意外と、長々と話すよりは感じ良かったりすることもあります。

 

 

緊張していることを逆手に取る

 

これ、私が別の機会で、ある役員をやったことがある時に 会長さん(お父さん)が実際されていたことなんですが…

 

話の途中でまとまらなくなってきたら

「えー、何言ってるか分かんなくなってきましたが~」

 

って連呼するんですよ 笑。

 

話が終わった後も

「何言ってるか分かんなかったですが以上です」

 

みたいなね。

 

いや、正直そのお父さん、全然何言ってるか分からないことなかったんですよ!

 

凄く分かりやすく普通に話されていたのにそんなこと言ってて、皆の笑いを誘ってて、

「すごいな~」

と感心したのを覚えてます。

 

なので、そういうふうに、

『緊張していることを逆手に取って共感を得る』

ってことをして、心理的に距離を縮めるってのもアリだなーと思います。

 

 

 

最後に

 


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「○○について話してください」

 

ってテーマがあればちょっとは話せるけど、それが曖昧な場合、話しベタな人は困っちゃいますよね。

 

 

「上手く話せない」のも、場馴れしてしまえば段々上手くなっていくものだし、私のように 強制でもない場には毎回 無理矢理出なくてもいいかなと思うし、話す場合でも、

“必要なことをビシッとまとめて”

話せば、短くても問題ないですよ。

 

 

それではまた!

 

【転勤妻】引っ越しで新しい土地に馴染めなくて辛かったけど、何となく乗り越えた話

 

転勤族の夫を持つ主婦、かめのです、こんにちは。

 

 

春は転勤、引っ越しの季節ですね。

 

新しい生活にまだ慣れなくてバタバタしていたり、荷解きもできないままなのに 仕事や家事、育児は待ってくれないし、最初のうちは疲れますよね。

 

 

新生活に奮闘されている方、お疲れ様です。

 

 

さて私は転勤族の妻、略して“転妻”らしいんですが、今まで少ないながらも何度か引っ越しを経験してきました。

 

今の地、というか県に引っ越してきてから早、もう10年以上経ち、最初は辛くて辛くて離婚まで考えたほどなんですが、いつの間にか気付いたら平気になってたんですね。

 

今日はその辺の話を振り返りながらしていきたいと思います。

 

  

 

 

 

【引っ越して半年】

濃いご近所幼稚園ママ友関係に付いていけなかった



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私たち家族は 10年ぐらい前まではずっと会社の宿舎に住んでいました。

 

子供ができて初めて住んでいた宿舎の同じ幼稚園ママさんたちは 結構ドライで、幼稚園の送迎バスが行ってしまえば そんなに立ち話をすることもなく、パラパラと自分の家に戻っていく…

 

でも家が同じ方向の人同士とは、お話ししながら帰ったりして

 

「じゃ、またあとで~」

 

っていう感じでさよならしてましたが、たまに話が終わらないときは ちょっとそのまま話して…ってこともありました。

 

それが私にとっては結構 楽で、自分のスタンダードになっちゃってました。

 

 

しかし引っ越したあとはというと。

 

 

朝、自分の家(というか部屋)の前で子供たちが幼稚園バスに乗っていくのを見送ったあと、毎日30分~2時間ほどのお母さん達の立ち話会があるってことに気付きました。

 

雨の日も、風の日も、また夏の40度近い暑さの日も…

毎日毎日、宿舎のバス停(っていうかうちの部屋の前)で円陣組んで立ち話。

 

逆に凄くないですか?

 

私は2日で脱落。

3日目には私一人だけ、バスが行ったらササーッと家に帰ることになりました。

 

「毎日 皆と一時間やそれ以上 話をしなきゃいけない」

 

と思うと、協調性のない私は耐えられなかったんですね。

 

まぁ今思うと、

「別にすぐ帰っても全然いいじゃん(笑)」

と思うんですが、当時はまだ若くて

 

「皆と仲良くしなきゃ!輪の中に入らなきゃ!」

 

という自分自身の謎の縛りにより、どんどん苦しくなっていきました。

 

 

 

『どこかの家で大勢集まってパーティー♪』(夜中の2時まで)

『皆で集まって花火大会♪』

『バーベキュー♪』

『ビニールプール♪』

 

とかもよくあり、その宿舎じたいの壁や床が薄かったのもあり 家のどこにいてもガンガン声が聞こえてきて、ちょっとノイローゼぎみになってしまいました。

 

 

 

耐えられずに結局半年で引っ越した

 


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ある日、夫に別居、または離婚も覚悟で、

 

「引っ越したい」

 

と突然 告げたんですが、ありがたいことに特に反対もされず(多分悩んでたことを知っていた)、半年でまた引っ越しすることになりました。

 

それからはそういう“ママ友関係”とは縁がなくなり、まぁ孤独ではあったんですが 子供が卒園するまでは穏やかな日々を送りました。

 

 

 

ママ友の集団が怖くなった&性格は変わらないので他人を避けるように

 


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やっと穏やかな生活が送れるようになった…

 

のはいいんですが、自分自身はそう変わってはいないので 似たような状況は生まれるわけで。

 

近所を歩いても、保育園や学校に行っても、必ずママ友のグループは目にします。

 

いや別にいてもいいし、むしろそれが自然で普通なんですが、何だかもうそういうのを見ると拒否反応を起こすようになったんですよね。

 

多分、軽い対人恐怖や人間不信みたいなものが合わさってちょっとしたトラウマになったんじゃないかなと思います。

 

 

で、結果、他人を避けるようになりましたね(笑)。

 

しまいには

「この地域(県)が自分に合わないんだ…!」

 

という結論になり、それによって他人と上手くやっていけない自分を正当化していたのか、あるいは自分を守る為にか分かりませんが、とにかく当時はまだ

 

「地元とか、前に住んでた土地に帰りたい、帰りたい、帰りたい…」

 

ってそればかりグルグル考えてました。

 

 

そうそう、地元のテレビ局が放送してるローカル番組を観るのも胸がギュッと締め付けられましたね。

 

地元出身のアナウンサーが、普段は標準語で話してるんですが ちょっとした時に方言が出る、そういう時にね。(私だけかな?)

 

とにかく新しいこの地が大嫌いで、そんな土地の方言も聞きたくなかったんですよね。

 

疎外感を感じてたんでしょうね。

 

 

 

二人目が生まれて、ここで育っていくうちに変わってきた

 

  
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ところがね、なんか最近、変わってきたんですよ。

 

「あれ?そういえば今はそんなに疎外感を感じなくなったな」

 

「ちょっとこの地が好きになってるし、第2の故郷みたいになってる」

 

「むしろ実家のある故郷より好きかも」

 

 

みたいなね。不思議ですよね。

 

 

あんなに嫌いで嫌いでしょうがなかったし、道端で

 

「帰りたいよぉ~~~~~!!!!」

 

って号泣したりしたのに…

 

 

自分なりに何故か考えてみました。

 

 

①この地で生まれ育った次男が、めちゃくちゃここの方言を喋る

 

次男は 小さい頃からこの地の保育園育ちなので、私たち家族が喋る“標準語”ではなく、ここの方言を喋ります。

 

正直、最初は怖かったんですよ。

 

「次男がもし、私の大嫌いなここの方言を喋るようになったら、私はこの子を愛せるだろうか…」

 

って、本当に心配してましたからね。

 

 

でもそんなのは杞憂に終わりました。

 

自分の子供は本当に可愛くて、何を喋ってもとにかく可愛いんですよ!(笑)

 

「わ~、次男くんが○○って喋った~!(感動)」

 

みたいなね(笑)。

 

そうすると嫌いだった方言も段々、受け入れられるようになってくるんですよね。

 

可愛くて可愛くてしょうがない我が子が、可愛らしく毎日話す言葉なんですから、そりゃそんな言葉も可愛く思えてきますよ…

(ひどい言い方ですいません・汗)

 

まぁ自分でもびっくりしましたけどね、この変わりように。

(しかも自分もつられてちょっと方言 喋りますしね)

 

 

②そのあと出会った地元の人たちにいい人がいた

 

これも大きかったですね。

 

パートで働いてた時の同僚や、次男の同級生のお母さん達などに、私のトラウマをひっくり返してくれるぐらいのいい人達が現れた、ってことが…。

 

決して群れてベッタリな付き合いはしないけど、穏やかに思いやりを持って、偏見なく接してくれる人達です。

 

「こんな人もいるんだ…」

 

って思いましたね。

 

 

それまでの私は、たまたま引っ越した先の地域で合わない人、コミュニティに出会ってしまったが為に、それをここの全てだと思ってしまった。

 

でも、絶対自分に合う人がいるもんですね。

 

“仲良くなる”とかじゃなくても、“感性や性格”、“常識”とかが合って、たまに話すだけで心が温かくなる人が。

 

 

 

まとめ

 

 

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いないかもしれませんが…もし私のような思いをして今苦しんでる人がいたら、

 

『こんな例もあるよ』

 

ってことを頭の片隅にでも置いておいてもらえると、ちょっとは救いになることもあるかな、と思いながら書かせて頂きました。

 

 

何か、あんな苦しかったことでもこうしてブログのネタにもなったし、転勤族の奥さんの気持ちも分かったし(少しですが)決して損ばかりでもなかったですね。

 

 

とにかく

 

「色んな人やコミュニティってあるけど、それになるべく惑わされることなく自分を大切に、そのうちいい人やいい居場所に出会えるよ」

 

って言いたかったんです。

 

頑張りすぎないように、ケセラセラ なるようになるさ、ですね。

 

では。

 

【レビュー】映画『海底47m』を観た!『純粋にスリルを楽しみたい映画』

 

これは私がずっと観たかった映画の一つだったんですが、絶望的な状況の中、「どうやって助かるのかな~?」とハラハラしながら楽しめました。

 

 

 

 

あらすじなど

 

原題:47Meters Down 2016年 イギリス 90分

 

あらすじ:

メキシコで休暇を過ごす リサ・ケイト姉妹は、現地の男たちに誘われ、水深5メートルの檻の中で野生のサメを鑑賞する『シャークケージ・ダイビング』にチャレンジする。

大迫力のサメの姿に大興奮する二人だったが、突然檻を支えるワイヤーが切れ、水深47メートルの海底に落下してしまう。

ボンベに残された酸素は少なくなり、無線は届かず、サメの襲来…と絶体絶命の状況の中、果たして二人は生還できるのか!?

 

キャスト:

マンディ・ムーア(リサ)

クレア・ホルト(ケイト)

サンティアゴ・セグーラ

ヤニ・ゲルマン

マシュー・モディーン

 

監督:ヨハネス・ロバーツ

 

 

感想(ちょっとだけネタバレかも)

 

オススメ度:4

 

冒頭でも述べましたが、前から気になっててずっと観たかったんですよね。

海底47メートルで繰り広げられる決死のサバイバルって、何だか面白そうじゃないですか?

 

で、観た感想なんですが…

 

何事にもアクティブで怖いもの知らずな妹のケイトは、「退屈」と言われ 元カレに振られてしまった慎重派の姉・リサを“シャークケージ・ダイビング”に誘う訳ですが、リサは直前になってもまだ

 

「やっぱり怖い、やめる」

 

って嫌がってるのに妹

 

「Please please please お願いお願いお願い!」

 

ってどうしてもやらせたがるんですね(笑)。

 

何だかその時点で私は

妹のケイトはすぐにサメに食われてそのあと姉のリサが覚醒、サバイバルしまくる!

 

…っていうのを想像しちゃったんですが、そこはそんな単純な話じゃありませんでしたね、良かった。

 

 

そして船の上の現地の人たちですが、最初は何か二人にとって嫌な感じに接してたりして、不穏な空気を醸し出してるんですよね…

 

しかしそこはいい裏切りで、後半から面白くなってくるんですね!

だって船の上の人たちがいなくなったら海底からなんて助かりようもないですしね…

 

こういう伏線は大好きです。

 

 

そして最後のあたりのシーン、悪夢がなかなか終わらない感じで嫌ですね。

 

こういう持って行き方は、賛否分かれるかもしれません…が、私は意表を突かれるのは好きなので全くアリです!

まぁこれでラストの救いがなかったら怒りますけどね(笑)。

 

で、最後ですよ!

 

結局ケイトはやっぱり助からなかったのか、それとも 彼らはリサを助けたあとにケイトも捜索に行くのか!?

 

私は後者だと思いたいです…!

 

 

私は最初、この映画は ただ単なるサメ映画だと思ってたんですが、ここではサメっていう存在は 海底47メートルでの恐怖の材料のうちの一つに過ぎないんだなと思いました。

 

残り少ないエアで酸素欠乏とか、無線も届かず誰も助けが見込めない状況、潜水病(急浮上は脳障害の危険があり、生命の危険もある)、窒素酔いで意識もうろう、幻覚、海底で一人迷子に…

 

っていう様々な恐怖。

 

 

しかし、ダイビングをしない者にとっては

「窒素の気泡が脳に入ると脳障害の危険がある」

とか

「そこに5分留まって窒素を抜け」

とか(周りにサメうようよいるのに)…

 

出てくる台詞がすごく専門的に聞こえました。

 

そして誰も助けが見込めない状況下では、自分自身の知識があるなしで生死を分けるんだな~と。

 

なので私も「知識つけなきゃ」「不要な知識なんてないな」ってちょっと怖くなりましたね。

 

 

最後に

 

この映画はデカイサメも うようよと出てくるので、

 

「エグいシーンとかないかなー?怖いな怖いな~(>_<)」

 

とビビりながら観ていたんですが、それほどでもなかったので、そんなシーンが苦手な人にも純粋にスリルを楽しみつつ鑑賞してもらえると思います。

 

そして個人的に、主人公のリサには、何だかんだ言いつつちゃんとサメとの写真を撮って、元カレに送りつけて欲しかったですね(笑)。

  

 

それでは今日はこの辺で。アディオス!

 

 

ちなみに過去に観たちょっと怖い映画たち。

 

 

kanon-snowwhite.hatenablog.com

 

 

kanon-snowwhite.hatenablog.com

 

映画『サイレンス(原題・HUSH)』感想「怖くて震えが止まらない」

 

夜寝る前に観たんですが、しばらくは怖過ぎて手の震えが止まらず、

「寝る前に観たのは失敗だったかな」

と思いました(笑)。

 

å ´é¢ã«ãã

(画像は映画.comより引用)

 

 

 

 

あらすじなど

 

原題:HUSH  2016年  1時間21分

 

人里離れた森の中に移り住んだ 耳の聞こえないライター。

ある日、覆面をした殺人鬼が窓の外に現れ、命をかけて立ち向かうことに…。

Netflixより引用)

 

キャスト:

ジョン・ギャラガー・Jr.(男)

ケイト・シーゲル(マディー)

マイケル・トルッコ(ジョン)

 

監督:マイク・フラナガン

 

 

感想(ネタバレあり)

 

オススメ度:3

 

ゾンビものは好んで観る私ですが、こういったホラーが苦手なので、序盤から心臓ドキドキバクバクで何度途中で観るのをやめようと思ったことか(笑)。

 

何でしょうね、ゾンビが人を襲うのって、ただの食欲とか生存本能の名残からだと思うし  純粋だからある意味可愛いんですよね。

 

でも人間が人間を襲うって、“思考”があるから怖いんですよ。

 

必ず、その行動には理由があるはずなんだけど、それが全く分からない時の恐怖たるや…

 

例えばゾンビなら“食欲”、人間なら“怨み”“嫉妬”まぁ色々あると思うんですが、人が人を襲う動機って“快楽”の為ですよね…それとも自身の“信条”か、その両方か。

 

しかもこの映画のシリアルキラー(以下“男”とします)、本当に目的とか謎なんですよ。

 

例えば『13日の金曜日』のジェイソンは、数が勝負!みたいに次から次へと襲いますよね。

 

でもこいつは違う。

主人公のマディーを仕留める為に、執拗にちょっとずつジワジワと攻めていく…

やろうと思えばいつでも家の中に押し入れるのに。(というかずっと家の周りをウロウロしてる?(笑))

 

でも映画の序盤では、サクッと主人公の友人の息の根を止めている…

 

何故??

 

考えられるのは、『マディーの耳が聞こえない』ということに関係してるということ??

 

それで男がマディーに興味を持った、ということも考えられますが…

うーん、なんとなくこれは製作陣のご都合主義による展開かな?

と思っちゃいました。

 

でね、その友人が男にクロスボーで襲われたりして主人公に助けを求めてるんだけど、彼女は耳が聞こえないから どんなに叫んでもドアを叩こうとも気付いてくれないシーンがあるんですが…

 

いくらなんでも気付かなすぎじゃない!?

 

いや凄く怖いシーンなんですが、さすがに突っ込みたくなりました!

 

後ろを見てるならともかく、めちゃくちゃ正面で繰り広げられてるし…

 

そもそもドアを叩いた振動とかちょっとした視覚情報でも気付くものなんじゃないですか!?

 

現に最初の方のシーンで、家に取り付けてある防犯アラームの音量を最大にしてある理由として

「こうしてあると音の振動で気付くから」

とマディーもちゃんと言ってますしね。

 

そこはもうちょっと違った演出だったらもっとリアリティが出たのにな~と、ちょっと残念でした。

  

でも!

 

途中、家の床下に身を潜めて床に手をあてて、振動で男の歩く様子を感じて“探って”いた演出はすごく良かった!

 

あとは最後のあたりにも、耳が聞こえない彼女のデメリットにより危機に…

 

しかしメリットを生かし形勢逆転!

 

みたいなシーンも、凄く“聴覚に頼れない分どうするか!?”っていうテーマのこの映画ならでは!って感じでスカッとしましたね。

 

それと忘れちゃいけないのが、彼氏(観てる時はただの隣人かと思ってた)のジョン!!

 

なんやこの人!?

めっちゃイケメンだしガタイよくて鍛えられてるし、何より洞察力すごすぎやろ!?

 

本当にこの人が何者なのか気になってちょっと調べたんですが出てきませんでした…

もし情報をお持ちの方いらっしゃれば教えてください(笑)。

 

私の想像ですが、警察官や保安官みたいな職業じゃないかと思いますが、CIAやFBI、シークレットサービスなんかもありそうですね。

 

軍人はまたちょっと違うかな~、とにかく“不審者”を見抜く力がすごいな~っと思うし…

 

 

そうそう!!気になるといえばこの犯人ですよ!

 

彼の情報が全く映画の中にヒントとしても出てこない!

 

唯一ちょっとだけ分かったのは、彼の武器であるクロスボーに、キズが13本付けられていたのを主人公のマディーが見て、

「ハッ…!」

としてるんですよ。

 

それは『13人やった』ってことなのか、それとも彼女の過去に何か関係があるのか…

いやいやそんな伏線なかったし、多分13人、っていう線が濃厚なような気がします…。

 

“男”が何の為にあそこまで執拗にマディーに狙いを定めていたのか?

彼の過去とは?

どうしてそんなことに?

 

 

謎だらけでその日はなかなか寝付けなかったし、こういうのが一番怖いですね。

 

 

最後に

 

色々突っ込みどころはありましたが、全体的に物語の序盤から最後までずーっとドキドキハラハラで、手に汗握るどころか震えるぐらいに怖かったし、主人公に「頑張れー!」と応援しっぱなしで、退屈することなく面白かったです。

 

1時間20分と短い時間の中に、余計なものは入れずに二人(+二人?)の息もつかせぬ攻防がギュッと詰め込まれていて、更に『主人公の耳が聞こえない』という点がスリルを高めて、この映画を特別なものにしていると思います。

 

でもまぁ…個人的にはこの手のサスペンスホラーはしばらくいいかな…

怖いので(笑)。

 

 

ではまた。

 

ちなみに、ちょっと怖い映画レビュー、他にも書いてます。

 

kanon-snowwhite.hatenablog.com

 

「新しい学校、クラスで友達できた?」って聞かないで欲しい。かつての子供より

 

こんにちは、かめのです。

 

もうすぐ新学期ですね。

 

学生の頃を思い返すと、春って私はあんまり好きじゃなかったんです。

 

何故かというと、新入学・クラス替えなど、新しい環境での生活が始まる季節じゃないですか。

 

人見知りでシャイな私は、いつも自分を上手く出せずにお友達を作るのが上手じゃありませんでした。

 

周りの皆がすぐに打ち解けて仲良くなっていく中、私だけはいつまでも緊張して周りの子に話し掛けられず…

 

前からの友達以外とはなかなか仲良くなれず、例外の年もありましたが大体は毎年浮いてましたね。

 

悲しい~(>_<)

 

桜やチューリップとか、綺麗な花はたくさん咲いてきて気候は暖かくなってくるけど、私の心はいつもドンヨリでした。

 

 

 

 

言われて辛かった言葉

 


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特に新しく中学、高校に入学したばかりの頃、周りの大人に言われて辛かった言葉があるんですよ。

 

 

それが「友達できた?」

 

って言葉です。

 

 

あなたはどうですか?言われたことありますか?

言われてその時、どういう気持ちでしたか?

 

そして今現在 親でらっしゃる方で、逆に自分が子供に言ったことはありますか?

 

 

 

私は結構、親戚とかに言われた覚えがあるんですが…まさか

 

「友達?あんまり出来てないよ」

 

なんて言えませんよね(笑)。

 

もし言ったら、

「もっと積極的に周りに入っていかないと!」

 

なんて言われるような気がするし、私自身のプライドも高かったのかもしれません。

 

母親にそんな事答えたりした日には多分、こんこんと説教されるか怒られたでしょうね。

 

考えてみてください、ただでさえ辛い新学期なのに、そこに“いかに自分がダメな人間か”と説教されるんですよ…地獄ですよね?(笑)

 

だから大体いつも

「うーん、まぁまぁ」

 

と適当にごまかしてましたね。

今思うとバレてたかもしれませんけどね。

 

 

 

そんなの自分だけだと思ってた

 


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周りの子達は皆、友達とワイワイ仲良くやってたし、私みたいな子は他にいなかったんです。

 

だから私だけがおかしいのかと思ってたんですが、旦那(さん)と結婚して自分たちの子供が出来て、何かの話の流れでそういう話題になった時、彼が言ったんですよ。

 

「“友達できた?”とか聞かれるの、俺はすごい嫌だった」

 

って。

 

 

まぁ彼も私と似たような性格なので、当たり前と言っちゃ当たり前かもしれませんが…

 

 

私だけじゃなかった。

 

 

ということはですよ、他にも絶対たくさんいるはずですよね。

 

 

何か今の時期、そんなことを思い出して、

 

「今現在も もしかしたら同じことで傷付いて、苦しんでるかもしれない子がいるのかな…」

 

なんて考えてたら切なくなってきちゃって。

 

 

 

だから、せめてこのブログを読んでくれている親御さんは言わないでそっと見守ってほしい

 


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心配でしょうがないんですよね~。

 

自分の可愛い子供が、もしも一人ポツン…としてたらなんて、ちょっと想像しただけで耐えられない。

(まぁ本人がそれでも平気だとか楽しいってんなら別に全然いいんですが)

 

恥ずかしがりのシャイな子だったりしたら余計に、気が気じゃありませんよね(>_<)

 

 

ですけど…どうかそこをグッとこらえて、

 

「今日は学校どうだった~?楽しかった?」

 

ぐらいにとどめておいて貰いたい。

 

うちの子の場合ですが、もし嫌なことがあったりしたら、

 

「ん~、あんまり」

とか

「最悪…学校行きたくない」

 

とか結構 自分からポツポツと話してくれるんですよね。

 

 

最近 思うんですが…

いじめに遭ってるとか、逆に自分の子が加害者になったとか、深刻な場合を除いて ちょっとしたそういう友達間の悩みとかって、親は出る幕ないなぁ…って。

 

特にこれからの新学期とか、環境が大きく変わる時期は よく子供の様子を見て、変わったところはないかとか、さっきのように

 

「今日はどうだった~?」

 

みたいに軽く聞き出すぐらいにして、よく話を聞いてあげて、愚痴があるなら聞くし、決め付けや上から目線での説教はしないように。

 

あとは

“子供を信じる”

これしかないのかなと。

結局思っています。

 

 

まぁでも私の母親の場合はどうだったんだろ?

あの人は人見知りとは無縁みたいな性格だし…そんなこと考えずに聞いていたのかもしれません。

 

親戚の人も結構聞いてきたし…

もしかしたら“新学期の子に対する挨拶”みたいなものだったのかもしれませんね!?

 

「How are you?」みたいな?

(迷惑な(泣)!)

 

 

 

最後に

 

とりあえず人見知りでシャイな子は新学期は特にナーバスになっているので、

 

「友達できた?」

 

はどうか聞かないで、見守って欲しいという話でした。

 

心配ですが、相手が話し始めたら一生懸命聞いてあげて欲しいです。

 

それが、かつてシャイな子供だった私からのお願いです。

偉そうにすいません。

 

 

それでは読んで頂きありがとうございました。

また!

 

吉田秋生 著「桜の園」を大人になって読み返してみた感想

今週のお題「桜」

 

 

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桜というと ふっと思い出すのが、吉田秋生さんの漫画桜の園です。

 

そして吉田秋生さんといえば有名なのが、綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さん、広瀬すずさんが4姉妹役として出演されている2015年の映画

海街diary

の原作者であることでしょうか。

 

 

私がこの『桜の園』を初めて読んだのは十代の多感な少女の頃だったんですが、その描写の細かい意味は当時分からなかったんですよね。

 

 

ただ覚えてたのは、強烈な桜の情景の存在感。

何百本もの桜が植えられている丘の上に建つ女子高に通う、4人の少女の物語。

 

少女から大人の女性へと移り変わっていくことへの戸惑いと切なさ。

ずっとこのままでいたいのに、いられない。

 

 

女の子というか女性なら、誰しもこの主人公たちの誰かに似た心情に出会った事があるんではないでしょうか。

 

私は今回このお話を読み返してみて、大人になった今なら分かること、今になったら逆に忘れてしまったこともあるなと思いました。

 

 

 

 

『花冷え』

 


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この章の主人公は“アツコ”。

 

当時の私は当然、高校生であるアツコに感情移入していたものですが、今となっては 立場的にも10歳年上で、もうすぐ結婚する予定の、アツコの姉に共感しました。

 

立場が変わると共感するものって変わるものですね…

 

 

アツコの姉は 結婚直前のある日、高校時代に“好きで好きでたまらなかった”人に偶然 出会い、話をしました。

 

その時のことを思い出してアツコに語る姉。

 

 

10年経って…あの人もそういうふうに昔の女を誘える男になったのね

 

あたしもサラッとかわせる女になっちゃった

 

もう あのぎこちないキスは 二度としてもらえないんだなって思った…

 

 

切なすぎます…

 

もうあの頃のあたしたちじゃない

 

って、

『もうあの頃は戻ってこない』

『いつまでも子供じゃいられない』

 

ってことかなぁ…

“あの時”の二人はもう存在していないってことの無常さ。

 

 

 

『花酔い』

 


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この章の主人公は、志水ユーコ。

 

志水さんはいつも「しっかり者」酷い時には「ませてる」なんて言われて育ってきました。

「この子はませてるから気を付けなきゃいけないよ」

 

なんて…

 

それが罪悪感を感じながら生きなければならない原因になったんですね。

 

そんな中、いとこの明お兄ちゃんだけが、

「ませてる」ではなく

「おもしろい子だな、ユーコちゃんは」

 

と言ってくれます。

 

それで恋に落ちます。

 

でもある時、何かの拍子に

「おませさんだねユーコちゃんは」

って言われて彼女の中で何かが変わった。

 

 

お兄ちゃんと「目が 口元があの人に似ている」という、ボーイッシュな女の子、倉田さんに憧れたのは、彼女には女くさいところがないから、そういうふうに自分もなりたかった。

 

だから彼女にとって倉田さんという存在って、“象徴”なのか…

 

女になりたくない、なっていく自分が嫌、でも倉田さんにはそういうところがない、しかも彼女は「ユーコちゃんはおもしろいな」そして「おませさんだな」と言った、初恋のあの人に似ている。

 

叶わなかった“望み”や“憧れ”なのか…

 

 

ところで私は、この『桜の園』という中の4つのお話の中で、一番好きなのが志水ユーコが主人公のこの『花酔い』です。

 

いちいちエモいんですよ。

 

 

風に散る

花橘を袖に受けて

君が御跡(みあと)と思(しの)ひつるかも

 

忍ぶ恋の歌。

 

万葉集から引用されてるらしいですが、こんな感じで歌が散りばめられてて、切なく心憎い演出なんですよ。

 

そして満開の桜に囲まれた少女たちの、桜の園

 

花びらがひらひら散って風に舞って、

 

いい気持ち

花の香りに酔っちゃいそう 

 

 

こんなこと言っちゃうんですよ。

 

卑怯じゃないですか?

思春期の多感な少女の時期にこんなお話を読んだら、絶対それこそ恋に落ちますよ。

 

 

 

最後に

 

 

私は吉田秋生さん自体も大好きなんですが、この『桜の園』の世界観が本当に大好きなんですよ。

 

先程も述べましたが、何百本と植えられている桜が咲いている丘の上に建つ女子高。

 

下校時には「ごきげんよう」と校舎に向かって言わねばならない伝統があり、未だにそれを守っているところ。

 

少女から大人の女性へと変わらなきゃならないということへの葛藤、戸惑い。

 

 

今まさに思春期の真っ只中の人、私のようにもう、とうに過ぎ去ってそんな時期もあったことさえ忘れてしまった大人に、是非この桜の時期に読んでもらえたらな、と思いました。

 

 

それではここまで読んで頂きありがとうございました。

 

 

※ちなみに現在は『完全版』が出ているみたいです。

 

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