のんびりかめの とにかくやりたいことやるブログ

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オードリー若林さんのエッセイ「ナナメの夕暮れ」を、ナナメな人見知りが読んで得たもの

人見知りにとって、めちゃくちゃ心に響いたので感想です。 

 

 

 

①読みたくなったキッカケ

 

最初のキッカケは確か、私の好きなツイッタラーさんがこの本のお勧めツイート(宣伝?)をされてたのを見たのが最初だったんですよね。

 

「これはスタバで『グランデ』と注文出来ない人へ向けたエッセイです」

…みたいに。

 

それでちょっと興味が湧いて、Kindleで前書きの部分を立ち読みしてみたら、見事に 「絶対読みたい!! となりました。

単純です(笑)。

 

それと単純に、前から私がオードリーや若林さんを好きだった、ってのもあります。

 

 

それはそうと…

 

自分の話で恐縮ですが、ずっと、私は自分を出さないようにしてきました。

出せば「不思議な人」と言われたり引かれたり、拒絶されたりするから。

(もちろん、アラフォーの今は さすがにちゃんとしなきゃ! って思いますよ。←出来るか出来ないかは別として)

 

 

「なんで、皆はクラス替えのあと、すぐに友達ができるんだろう?」

「 なんで、私は相手の人となりが分かって安心してからじゃないと、心を開けないんだろう?」

「なんで、皆は 遊ぶ約束を躊躇なく 楽しみにできるんだろう?」

「なんで、私はこんなに心がひねくれてるんだろう」

「皆の言う【普通】ができない」

「【生きづらい】なんて言ったら甘えになるのかな」

 

ずっと自分の中で、疑問がありました。

 

 

若林さんは、この本の中で

自分なぞを開いたら、未来が閉じてしまうぐらいに内面が腐っている。だから閉じているというのに 

 

と言ってます。

 

なんで皆が普通に出来るし疑問もなくできることを、私は否定ばかりしてできない?

 

やろうとしない?

 

ツッコんでくれる人がいないと、ただの「おかしな人」になる。

 

 

 

どうすれば自分は「生きられる」のか?

 

この本は、その疑問に答え、またはヒントを与えてくれるような気がしました。

 

 

②特に心に残ったところ

 

1.「自己否定の気持ちに勝つには」

 

第1章「お悩み相談」の回より、

 

「彼女に振られて何ヵ月も立ち直れないんですけど、どうすればいいですか?」

 

…という、ファンの男の子に対しての回答がありました。

この中で若林さんは、自身の経験をふまえて、こうおっしゃってます。

 

ずっと立ち直れない、忘れられない、というのは、“相手が悪い”と考える人ではなく、“自分が悪かったのだ”と考えてしまうから。

 

それは 自己否定の気持ちなんですね。

 

で、どうやったらその自己否定の気持ちを消せるかというと…

 

ぼくの結論は「自己否定とまともに闘ったところで勝ち目がない」というものだ。

失恋して何ヵ月も辛い。

何が辛いのか?

それは失恋によって自分を責める時間なのではないだろうか。

経験上、自己否定は完治を目指すのではなくシャットアウトという対症療法が一番有効だ。

シャットアウトに効果を発揮するのは没頭だ。

 

もう、これには大きく頷くしかありませんね。

 

失恋に限らず、何か自分にとってすごくショックな出来事が起こった時、なかなかそれを乗り越えるのには時間がかかっちゃいますよね…。

苦しくて、色々な本を読んだり、ネットで検索してみたり、友達に話を聞いてもらったり…

 

「どうすればこの気持ちを乗り越えられるのか?反省すればいい?考え方を変えるべき?」

とか、悶々としてしまいます。

 

でも結局は 他に何か没頭できることを見付けて ひたすら没頭する。(何でもいい)

 

で、その事を考えてる間は 嫌なことを考えてグルグル自己否定しなくて済みます。

興味の対象は、どれだけ変わってもOK。

 

そんなことを1年、2年、3年…と続けていくと、傷がだいぶ癒えていることに気が付きます。

 

忘れることは出来ないけど、例え思い出しても もうあの頃のようには苦しくはない。

 

これは 私も実際にここ10年ぐらいで経験したことなので(失恋ではないですが)、若林さんのこの回答には 自信を持って賛同できます。

 

 

2. “内向き、自意識過剰”から 卒業できた経緯について書いてある!

 

第一章「凍える手」で、若林さんの 若かった頃の内(自意識)に生きてきた過去、そしてアラフォーになった今は 外に向けて生きるようになった過程や理由が書いてあって、単純に「わたしもそうなりたい、いや そうならなきゃなぁ」と思いました。

 

この本の中で、彼は

 

「内向き、自意識過剰からは卒業!」

 

みたいに言っているけど、自分を変える為に ここまで自分を 理解・分析して、それを自分の力で具体的に変えていくって、プロのカウンセラーでもなかなか難しいんじゃないかなと思います。

 

実際、彼は読書家なので、たくさんの心理学の本を読んだみたいですね。

 

そういった意味では、若い頃に 内向きで自意識過剰だったことも あながち無駄じゃなくて、今に活きているんだなぁと思いましたよ。

 

できれば、もっと早いうちに それに気付ければ良かったんでしょうけど、アラフォーになった今からでも 全然遅くはないと思いますよ、ええ。 

まだまだ人生折り返し地点ですからね。

(…と自分にも言い聞かせる 笑)

 

 

3. “生きてて全然楽しくない地獄”からどう脱すればいいのか、具体的に書いてある

 

第二章「ナナメの殺し方」より。

 

 ここでいう「ナナメ」とは 多分、「何に対しても斜に構えて物事を見てしまい、否定的になってしまう」ってこと

 

それをずっと何に対してもやっていると、それがブーメランとなって 自分に対しても 否定してしまうようになってしまう…。 

結果、「生きてても全然楽しくない」という地獄のループから抜け出せなくなってしまうらしいです。

 

これはねー、本当に心当たりありまくりです。

 

彼が言っているように、例えば、ハロウィーンで 仮装して騒いでいる人たちを鼻で笑ってバカにしていれば 一瞬は、自分が上に立ったようで楽ですよ。

 

でもそういう、ワケわかんないプライドを捨てて、自分も仮装してイベントなどに繰り出してみれば、多分 その価値観みたいなもの、考え方、見方は180度変わるだろうなー、と想像できます。

(だからといって決して他人に迷惑をかけてはいけませんが 汗)

 

…で、この「ナナメの殺し方」というお話の中では、自分のそういう、否定的な考え方を変えて 気付きを得る為の具体的な方法が書かれていて、これは私も騙されたと思って すぐ実行しようと思ってます。

(その結果はまた今度、記事にしますね)

 

…と同時に、同じようなことで悩んでいるだろう私の友達にも、ぜひこの本を勧めたいと強く思いました。(というか勧めました)

 

 

最後に

 

この本は、「人見知りで、でも世の中を冷笑してしまいがちで、なぜ自分だけが生きづらいのか分からない、そこから抜け出す為に 自分探しをしている」

または

「自分探しをしていたが、もう諦めた」(私はこちら 笑)

という人にぜひ読んでもらいたいです。

 

決して、「ネガティブ人間がポジティブ人間に生まれ変われる!」…という訳ではないけど、そういう、苦しい気持ちを代弁してくれて、そこから脱却できるヒントをくれるような気がします。

 

…って私が書いていても、彼の秀逸な文章に比べると どうにも陳腐というか、ダサくなってしまいがちなので 若林さんには本当に申し訳ないのですが、この本は その種の人間は 絶対読むべき本だと断言します!

 

まだ読んでない人は本屋さんにGO!です。

 

 

デメリットを挙げるとするなら

 

ただ、デメリットを挙げるとするなら、ちょっとだけ、ほんの少しだけ大人の話も出てきます。なので子供にはもろでをあげて勧められないかな~?と思ったので、”ちょっぴり大人向けの本”ということにしておきます。

 

それでは読んでいただきありがとうございました。また!^^

 

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