のんびりかめの とにかくやりたいことやるブログ

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マツコ・デラックス著『デラックスじゃない』を読んだ感想「マツコさんのラジオを脳内で聴いてるみたい」

 

何を思ったか突然「芸人の本が読みたい」と思い立ったので、Amazon Kindle で買って読んでみました。

 

マツコさんって芸人じゃないのかもしれないけど、もう片足突っ込んでるし下手な芸人より面白いですし、私の中では“芸人”のカテゴリーにしてますw

 

“人間”として面白くて、「この人の頭の中を覗いてみたい」って思った時、その人が出してる本がないかな~?っと探してみたりしますね。

 

では感想の方を。

 

 

 

 

普段から本を読まない人でも読みやすい

  

彼女が普段、テレビで話してるような話し言葉で書いてあるので、まるでマツコさんのラジオを脳内で聴いているかのような感覚で読めます。

 

なので普段、本を読まない人でもサクサク読み進められますね。

 

…と思ったら、本の最後に『本書は語り起こしです』と書いてありました。

どおりで(笑)。

 

で、私はこういう本を読む時って

 

「筆者は何を言おうとしているのか!?」

 

って考える癖がついてるんだけど、マツコさんのこの本は『EX大衆』に掲載された『マツコ・デラックスの売られてないけど買い言葉』って連載ものに加筆・修正したものを本にしたらしく、そんなすごく高尚なことが書かれてるって訳でもなく、

 

「ただただ面白くて読んじゃう」

「マツコイズムに触れる」

 

って感じで読めました。

 

 

読みながら「だから私はマツコさん好きなんだなー」と思ったトコロ

 

心意気

 

深夜にやってるアウト×デラックスって番組、観たことありますか?

 

私も何回か観たことあるんですが、

「わー、これ放送しちゃっていいんだ!?」

って(ワクワク)ドキドキした覚えがあります。

 

世間的には「ヤバイ」とか「アウトだねこの人」みたいな素人や芸能人がゲストで出てきて、反響が大きかった人や面白かった人は順レギュラーみたいになって度々出演してるんですよね。

 

マツコさんも本の中で言ってるけど、私も「この番組は凄いな!」

と思いましたよ。

 

番組観てすぐネットで検索しまくったぐらい、クセの強い素人を雛壇に座らせてたし。

 

そんな人たちを転がしてる司会のマツコさんや矢部っちも凄いけど、確かにプロデューサーも凄いし懐が深いですよね。

 

「オワコン」なんて言われてるテレビを面白くしていくのは、事なかれ主義や視聴率重視じゃなく、こういう考えの出来る人たちなんだろうなー。

 

ギリギリのところを攻めてる人たち。

頑張ってほしいですね。

 

キャラ

 

「何を今さら」と思われるかもですが、マツコさんて意外とモラリストなんですよね。

 

礼儀正しいし、常識家だし、あんなに有名になっても派手な暮らしをして豪遊したり、おごり高ぶるところがなく、謙虚。

 

かと思ったら突然

「やるかこの野郎!」

って男になってキレたりする(笑)。

 

あと基本おネエ言葉なんだけど、

「チョコチョコ持ってこないで この料理を大皿で出せ」

とか

「メシ」

とか男が出るところですね。(おネエや女装家あるある?)

 

面白いし自分もやってみたいけど出来ない、みたいな自由さに魅力を感じるんですよね。

 

 

体形について。ちょっと深い話

 

彼女は、何をしても、どんな時でも幸福を感じたことがないそうですが、

 

『何かを食べて満腹になった時にちょっとだけ出る 幸福を感じる脳内物質』

 

が出て食べ過ぎてしまうという脳科学の先生の話を紹介していました。

(だからって食べ過ぎは良くないとも)

 

ライトに言ってるけど、これって結構多くの人が抱えてる問題なんじゃないかと思います。

 

何もかも上手くいってて人生順調そうに見える人が、同じようなことを言ってるのを何度も聞いたことがあるんですよね。

 

私も、人生のうちほとんどは幸せじゃなかったし、人間として何か大きな欠陥を抱えてる気がするんだけど、じゃぁ

 

「常に幸せを感じることはないのか?

 

って聞かれるとそうでもない。

 

以前はずっとそう思っていたし、精神的に色んなものに対して依存に走りそうになったこともあったけど、今はこんな自分でも「好き」と言ってくれる家族が出来て、心から安心しているから。

 

今は病気も(多分)寛解し、何かに異常に依存することはなくなりました。

 

だから脳科学の先生が言う

『幸せを感じられないのは 脳のDNAのせい』

っていうのは、間違ってはいないかもしれないけど、もしかしたら一時的にでも忘れられたり、和らげたりってことは出来るのかもしれないなー、なんて思ったりしましたね。

 

 

マツコさん、あんなにテレビに出て皆に認められてるのに幸福を感じたことがないって、だから私たちは共感して(勝手に)身近に感じて好感度も高いんじゃないかなぁ…

なんてことを思いました。

(有吉さんもそんな感じかなぁ)

 

 

後半の『アイドル』~『ジオラマの話』になってきたら めちゃくちゃ面白くなってきた

 

これって思いっきりマツコさんの趣味の話なので、彼女自身が好きで情熱を持っていることだから、自然とその熱量が伝わるのかもしれないですね。

 

 

第4章『趣味~地味すぎる息抜き~』にて。アイドルの話でそんなに辛口で斬って大丈夫か!?と思った

 

マツコさんはどうやらモーニング娘。をはじめハロプロが大好きみたいなんですが、それに対してAKBグループについて結構辛口に言ってたんですね。

 

多分、まだ期待もあるからそう言うんだろうな~と個人的には思うんですが…

 

私は今現在はどちらもそんなに大好きって訳じゃないので(初代モー娘の最盛期は好きだったけど)、外野からというか第三者的な目線から興味深く、

 

「なるほど」

とか

「確かに!」

とか

「モー娘そんなに持ち上げるんだw」

 

って読ませてもらいました。

 

いや でもしかし この回、炎上しなかったのかな??

…と思ってちょっとググったら、違う件で炎上してましたね(笑)。

結構テレビでも斬ってらっしゃったんですね~2015年あたりは。

 

ま、私が思うのはとにかく

「歌が下手でもいい、とにかく口パクはやめようよ」

ということですね。

 

彼女たちだけではなく、アイドル全般に言えますよね。

 

例えば歌番組やイベントで、洋楽アーティストと一緒になった時に、彼らはどう思ってるんだろうな?…

といつも疑問に思います。

 

だからそこはマツコさんが言うように

「意地を通して欲しい」

って切に願います、周りの大人たちもですね。

 

 

最後の章『文庫化によせて~2016年の世迷いごと~』

 

勝手きままに生きてる人って殆どいないんじゃない?

 

ペットを飼うことについてから始まり、果てには子供を持つこと、持たないことについて、孤独と闘うなんて深い話にもなってます。

 

個人的にはですけど、

「一人でこのまま勝手きままに生きていていいのだろうか」

 

なんて、考えなくてもいいんじゃないかと私は思うけどなぁ。

 

その代わり、何かをたくさん生み出している訳だし、例えばマツコさんに救われている人ってたくさんいると思うんですよね。

 

こうして世に本を出して、たくさんの人に影響を与えてる。

 

マツコさんじゃなくても、芸能人じゃなくても、会社員や公務員でも働いていない人でも、全く何かを生み出していない人なんていないと思うんですよ。

 

例えば最近の私の身近なところで言うと、ブロガーの方たちですよ。

 

この前 何かを検索してたら

アドセンス鬱』

なんて言葉があることを初めて知ったんですけど、鬱までいかなくても20回も申請して落とされ続ければ、落ち込んだり怒りが湧いたりもするわけです(笑)。

 

で、色々ネットで検索したりして…

色んな記事を読ませてもらって、励まされたりやる気になったりして、もうそれだけで私にとってはものすごく“価値のある記事=価値のある人”なんですね。

 

救われてるわけです、後光が射してるわけです(笑)。

 

だから「自分一人で勝手きままに生きてる」なんてことは決してないので、そんなふうには思って欲しくないですね。

 

 

「孤独な方が面白い」ってのはわかる

 

例えば歌手で、いつまでも切ない曲を歌っていて欲しかった人とかいます。

 

「あー、この人もう幸せになっちゃったんだなぁ。満たされちゃったんだなぁ。ハッピーな曲ばっかになっちゃった…切ないのが良かったのに」

 

みたいなね。

 

特にクリエイティブな仕事というか、人の感情に訴えかける仕事をしてる人はその辺難しいですよね~。

 

負の感情の方が良くも悪くもエネルギーがあって、人の感情にモロに影響を与えたりしますからね。

 

 

最後に

 

“マツコ・デラックスさんは凄く真面目”

ってことが分かりましたw

 

仕事に真摯に真面目に取り組んでるし、自分の役割というものも分かってる。

 

本の中で自分のことをモラリストって言ってるけど納得でしたね。

 

 

今私の中でちょっとアツいのはマツコの知らない世界という番組で、面白素人をいじりつつディープな世界を知れるし、マツコさん経由で その世界に入り込みやすい、ってところがお気に入りです。

 

そしてまたマツコさんには面白い本も出して欲しいなーと密かに願っております。

 

 

それでは今日はこの辺で。

 

 

オードリー若林さんの『ナナメの夕暮れ』の感想も過去記事にありますので暇つぶしにどうぞ。

 

kanon-snowwhite.hatenablog.com

 

 

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