今週のお題「秋の空気」
夏が終わり涼しくなってくると、ようやく汗をかかなくなり、いよいよ秋のファッションというものも楽しめるようになってくる。
色味を秋色のグラデーションにしたり、反対色を上手く組み合わせた重ね着もできるし、ニット・コーデュロイ・はたまたスカートにはチュール素材のお姫様チックなものなど、色々な生地の素材を組み合わせて違素材感を楽しめて、ちょっとだけ心躍る季節になる。
それが秋だ。
こんな事を言ったら読者様が減るかもしれないが、私は標準体重を超えたいわゆる “ポッチャリ体型” である。
ポッチャリ体型の人間は、私の偏見かもしれないが標準体型の人間より暑くて汗をかくものなんじゃないかと思う。
なので個人的に夏はファッションを楽しめる季節ではない。
まず
『暑くないか』『下着が透けないか』『着痩せして見えるか』
などを考慮しなければ服を買えないから、ポッチャリ人間には厳しいのだ。
暑さ。
例えば、ポリエステルなどの合成繊維なんてビニール袋を着ているようなものだから、蒸れて地獄極まりない。
したがって素材は綿・麻が全体の70%は占めていないと耐えられない。
そして下着が透けないかについて。
これが服を選ぶ上で一番難しいかもしれない。
夏だから、なるべく白や明るい、または淡い色を着たくなるのが人情というものだが、そういった服はだいたいペラペラで透けてしまう。
もしどうしても淡い色の服を着たい時は、トップスの下に一枚キャミソールなどの下着を重ね着しないといけなくなるが、これは絶対に避けなければならない。
「下着を一枚仕込めば、汗を吸ってくれるからちょうど良いではないか」
と思う方もおられるかもしれないが、私にとっては違う。想像力の問題なのだ。
考えてみて欲しい。
夏の40度もあるクソ暑い日に、ブラ含め3枚も着込むなんて、あなた出来ますか?と。
正気の沙汰ですか?と。
考えただけで修行僧並みのいでたちですよと。
したがって夏は淡い色ではなく、黒・紺。
または、淡すぎない黄色やラベンダー色といった、もう少し濃い色なら下着の色に気を配れば意外といける。
生地の厚さもちょっと厚めにすれば、透けは気にならないかもしれない。
着痩せしてみえるか。
これは正直暑さとは関係ないが、これまでに述べた条件の服が、もし着てみた時にモッサくて、更にポッチャリに見えたら…それはもう二度と着られる事はない、タンスの肥やしになってしまうことは間違いない。
以上の厳しい条件を乗り越えた者(服)だけが、猛暑のポッチャリのお眼鏡にかない、ヘビーローテーションされる、すなわち持ち主に愛され必要とされるのである。
しかしそんな “服選び” をしているうちに、いつの間にか夏は終わってしまうのが毎年恒例で、秋に入ると洋服選びに幅が出てくるようになる。
もう『汗』『暑さ』のことを気にしなくてもいいのである。
ポリエステルのテロテロ素材のブラウスを着て綺麗なお姉さんぶってもいいし、大きめのニットを着て癒し系を演出しつつ身体の線を誤魔化すのも自由に出来る。
なんて素晴らしい季節なんだろう。
今年だったら、ベージュや生成りのTシャツに、ブラウンのチョコみたいな色の腰や膝まである長さのニットカーディガンや、派手じゃないヒョウ柄のロングスカートや太めのパンツを合わせても可愛いかもしれない。
考え始めると楽しくなってくるから、秋のファッションって本当に私にとっては『水を得た魚』の “水” 。
ところが水を得たら得たで
「これでスタイルが良くてもっと予算があればなぁ…」
という無い物ねだりが頭をもたげてくる。
いや、予算はともかくスタイルはどうにかなるだろう。
という訳で、秋の空気も感じ始めた事だし、ダイエットを始めた。
汗もそれほどかかないし、爽やかに筋トレや有酸素運動が出来て最高の季節だ。
今年の秋には間に合わないと思うが、来年の秋には体型に合った服を選ばなければならないなどの制約なく色々なファッションを楽しみたいと思う。